コロナ禍で読者に寄り添う

tsukuru&Lin.を共同開発している雑誌リンネル編集部。
編集長の西山さんに、コロナ禍でのリンネルのこと
tsukuru&Lin.の新企画のことをお聞きしました。

インタビュー

  • 読者が置かれている生活環境に寄り添ったリンネル

    生活スタイルの変化に伴い、リンネルの有り方にも変化はありましたか?
    リンネルとしてはそれほど大きくテーマなどを変える事はありませんでしたが、読者のモチベーションにお応えできるように「こういう暮らしの小さなチェンジが面白いですよ」というのを発信していくようにしました。
    皆さん「外に出られない」「人に会えない」という事がこれほどまでに苦しいことなんだと感じていて、その苦しさを解消する為に色々な暮らしの中で小さな工夫を考え始めた1年だったと思います。
    リンネルではそれを応援出来たらと生活感度の高い方々に取材をして、そういう人たちがどのような暮らしのチェンジをして、この苦しい毎日をいかに楽しみに繋げているか皆さんに紹介することを考えました。
    コロナ禍で生まれた人気の企画「100のこと特集」
    毎年リンネル10月号は北欧特集を北欧に取材に行って大々的にやっているのですが、こういった状況下で出張は出来なくなってしまい、今自分たちがいる場所で北欧を楽しむアイデアをいっぱい詰めて皆さんに届けよう、100コ入れてみようかという感じで始まりました。
    今はこの100のこと特集を重点的にやっています。
    「年末年始を豊かにする100のこと(2月号)」は、色々な方の過ごし方が小さな記事の集まりのようになっていて面白い内容でした。
    ありがとうございます。
    小さいことがギュッと詰まっていて読んでいても楽しい内容ですよね。
    今はそんな風に「あの人は何しているのかな」「この人は何しているのかな」と、人に会えない時期でもあるので気になるんですよね。
    この特集を読んでいると沢山の人に会えた気にもなれると思います。
  • シャンブルもいよいよオンラインストアの準備をはじめました。

    ご友人のお子さんについて、楽しそうに話す西山さん

    以前からお電話やインスタグラムでもオンラインストアのリクエストは多く寄せられていて…。皆さんお待たせしています。
    お近くに店舗がないことで、良い商品を手にとってもらえないということが残念でならないと編集部員もいつも言っていたので、私たちとしても本当に嬉しいですね。
    西山さんがシャンブルオンラインストアの総監督だったら、どんな風にしたいですか?
    オンラインストアって、アイテム単品の紹介が主流だと思うのですが、お店でトルソーに着せたり、上下の組み合わせを変えることが出来るように、ネット上で自由にコーディネート出来たりしたらいいですよね。
    あと、オンラインとリアルの組み合わせなんてどうでしょうか。小さなコレクションショーを開催して、そこでリアルで見ている方も配信で見ている方もその場でオンライン購入出来るみたいなことはライブ感もあって楽しいでしょうし、それは絶対に誌面では叶わないことなので面白そうですよね。
    売上数値を伸ばすというのはもちろん大切な目的ですけど、ライブ販売で期待するのはやっぱり一体感ですね。
    お店の方と密にしゃべることも出来ない、誰かと一緒に買い物に行ってアドバイスを貰うことも難しいので、せめてデジタルな状況でも、みんなでワイワイ盛り上がって、気付いたら楽しい買い物をいっぱいしちゃった!みたいなそういう空気が生まれたらいいなと思います。
    服選びで1番困るのはサイズ感が確認出来るか出来ないかだと思います。
    私はそこまでサイズをこだわったりしないので、丈が長ければ長いまま着ちゃうのですが、でもやっぱり一般的には自分に合うサイズが気になると思いますし、特にボトムが買いづらいという声を聞きます。
    誌面だと1人のモデルが着ますが、オンラインはもう少し積極的にイメージを見せたいですね。
    例えば体型の違うモデルになってくれる方を何人か起用して、パッと見て自分に近い着用イメージを見せられると、ショッピングしやすいのかなと思います。
  • 今年の秋、tsukuru&Lin.の新企画「心地よい暮らし研究会×リンネル」がデビューします。

    「tsukuru&Lin.」kazumiさんコラボ商品の商談風景

    「心地よい暮らし研究会」についてご紹介下さい。
    「心地よい暮らし研究会」通称「ココ研」さんは、暮らしのプロフェッショナルな人たちが集まってできたチームです。
    リーダーシップを取っているマキさんは自身のブログで「エコな生活」というブログを書いていらっしゃった方で、元々リンネルで取材させて頂いていた方です。
    お仕事も趣味も違う方たちが「家事を追求しよう」という気持ちが合致して、それぞれの活躍されている分野を持ち寄ってプロジェクトを作っているのですが、すごく今っぽくて、風通しも良くて面白いチームだと思います。
    2年前からあたためていた「ココ研」コラボの成功を祈って。
    コロナ禍で皆さんお金の使い道が大きく変わったと感じます。
    この1年を振り返ると可愛いと思った洋服について調べてはみるけど、購入まで繋がるかというと以前ほどではなくなった気がします。
    買おうとするステップで「家の中のあれを買い直した方がよいかな」と、洋服からおうちの中へ視線がむき、買い物の優先順位が変わってきたように思います。
    私たちのようなモノづくりする人たちは、そういった動きを敏感に感じ取らないといけないかなと思います。
    編集部はそれを予測して今回のココ研コラボを準備していたわけではないのですが、デビューのタイミングが世の中のニーズにマッチしたような広がり方をしていけるのは悪くないかなと思います。
    本当にすごく良いものに仕上がっていると思いますし、楽しみです。

    2021/5/11 実施

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プロフィール

西山千香子さん

西山千香子にしやま・ちかこ

「リンネル」「大人のおしゃれ手帖」編集長

1969年、兵庫県生まれ。大学卒業後、ほかの会社で雑誌制作に携わり、2000年宝島社に入社。2010年『リンネル』月刊化と同時に編集長に就任。
現在は『リンネル』と『大人のおしゃれ手帖』の編集長を兼任。

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